エパデール

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EPA(イコサペント酸)は、青身魚に多く含まれています。当初、薬屋さんの説明で、動脈硬化に効く「薬」ですと聞いた時から、”まゆつば”ものと相手にしておりませんでした。

 しかし、2007年にLANCET(医学界では、結構有名な雑誌)にJELIS(高脂血症に対する長期的な治療効果を検討した大規模臨床試験)が発表され、その有用性が報告されました。(文献を詳細に吟味すると結構きわどいのですが・・・)

2次予防症例では、主要な冠動脈イベントの発症リスクは19%有意に減少しました。
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この時点では、まだまだ半信半疑でしたが、大阪で講演会で、伊藤浩先生(岡山大学循環器内科教授)が「エパデールは、サプリメントです」きっぱり言われた瞬間からもやもやが晴れて、こんな安い根拠がはっきりと示されたサプリメント(99%高純度EPA)を、使わない手はない。

サプリメント、健康食品等々、いろいろな紛い物が世に出回っており、患者さんの多くが、こういった商品(栄養ドリンクまで広げるとほとんどの人かも)に手を出しているのが現状です。(数種類、月数万円かけている人もかなりいます)医師がやめろと言っても、地下に潜るだけです。どうせ飲むなら「エパデール」お勧めしています。肉が大好きで、魚が苦手という人にもお勧めです。 〜 サプリメントアドバイザー 〜

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実際の臨床では、どういった人に「エパデール」がお勧めか?

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EPA(イコサペント酸)とAA(アラキドン酸)は、ともに体に必要な必須脂肪酸です。EPAは、n-3系で青身魚などに多く含まれており、血液中のコレステロールや中性脂肪を低下させ、炎症や血のかたまり(血栓)を防ぐ作用があります。一方、AAはn-6系のリノール酸から変化し、食物油や動物性脂肪に多く含まれ、炎症や血のかたまりができやすくなります。

 

二次予防症例(心筋梗塞の既往がある)で、EPA/AA比が0.5以下の患者さんは、心筋梗塞を再発する危険性が高いので、エパデールを飲んで、EPA/AA比を1.0以上に上昇させておくと、再発する危険性が低下します。

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