タミフル

インフルエンザウイルス薬

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【組成・性状】オセルタミビルリン

カプセル 75mg
DS 3%(ミックスフルーツ)

【効能・効果】A型B型インフルエンザ

【用法・用量】成人・小児(37.5kg以上)1回75mg 1日2回 5日間

【使用上の注意】

◎10歳以上の未成年患者さんでは、ハイリスクを除き原則控える。タミフルと異常行動との因果関係は統計的には有意差がなく、インフルエンザ自体に伴い発現するとされていますが、否定する明確な結論にも至らなかったため?、10歳代への処方制限は継続されています。

◎症状発現から2日以内(48時間以内)に使用。

タミフル予防投与は保険適応外となります。1日1回 7日間(小児は10日間)

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1歳未満への投与は、安全性が確認されていないとなっています。医師の判断で、有益性が優ると判断した場合には、保護者に十分説明すればOKです。

◎妊婦への投与も、安全性が確認されていないとなっていましたが、妊婦は、ハイリスクであることから、日本産婦人科学会は、妊婦への積極的投与を推奨しています。中外製薬の追跡調査で、妊娠、胎児への副作用の増加は認められておりません。

タミフル服用中の授乳は控えて下さい。授乳は、服用終了48時間後から可能です。

透析患者さんには、5日間で1回1カプセルのみで有効な薬剤濃度を維持すると考えられています。

◎学校保健安全法では、インフルエンザ発症後、5日を経過、かつ2日(幼稚園、保育園は3日)を経過するまでは登校を控えるように言われていますが、病状により、感染の恐れがないと認められたものは、その限りでないとされています。

タミフルドライシロップは、苦くて飲みにくい。

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【薀蓄等】

リレンザ

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【組成・性状】ザナミビル

吸入(ドライパウダー)1ブリスター 5mg

【用法・用量】成人・小児 1回10mg(2ブリスター)1日2回 5日間

【使用上の注意】喘息などの呼吸器疾患がある小児に対しては注意が必要です。 

 

イナビル

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【組成・性状】ラニナミビルオクタン

吸入粉末剤 20mg

【用法・用量】成人 40mg単回吸入 小児(10歳未満)20mg単回吸入
予防は、1日1回20mg 2日間吸入

【使用上の注意】喘息などの呼吸器疾患がある小児に対しては注意が必要です。

 

 

小児に対するインフルエンザ治療

タミフルは、1歳以上の小児において投与が認められています。予防投与は慢性呼吸器疾患や心疾患のあるハイリスク小児には認められています。(予防投与は保険適応外)1歳未満の乳児に対する投与は医師が必要と判断し、保護者に十分が説明を行った上で投与が可能です。予防投与は、原則認められておりません。(どうしても必要と判断した場合は検討できるとされているので、小児科を紹介します)

リレンザは、5歳以上の小児に対して使用し、1回10mg(2ブリスター吸入)1日2回、5日間使用します。(大人の投与量と同じです)予防投与も認められています。

イナビルは、年齢制限はありませんが、吸入可能な小児となっているので、リレンザと同様に概ね5歳以上で使用可能と考えらられています。5歳〜9歳では、20mg(1容器)を単回吸入し、10歳以上の小児では40mg(2容器)を単回吸入します。予防投与も認められています。

ラクアピタは、新生児期以降の乳児に対して、唯一適応のある薬剤です。

インフルエンザ薬