Top / ブログ / 2017-02-26

東京マラソン2017

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4時間26分50秒
マラソンは難しいですね。
調整が順調すぎて、落とし穴にはまってしまいました。

昨年、かすみがうらマラソンを走って、もうマラソンは卒業かなと思っていました。ゴルフシーズンが開幕し、大学時代のテニス仲間とのコンペで、後輩の哲から「東京マラソン、いっしょに走りましょうよ」とのいつものラブコールに、生返事を繰り返す僕に、この本読んでみて下さいよと勧められたのが、村上春樹の「走ることについて 語るときに 僕の語ること」です。村上春樹は、読まず嫌いというか、あまり食指が延びなくて今まで縁のなかった作家です。ノーベル賞の季節になるとハルキスト達が喫茶店に群がっているニュースが流れるとなんとなくキモい感じで引いてしまうというのが正直なところでした。しかし、今回初めて読んでみると平易で親しみやすい文章は、ノンフィクションの自叙伝のためか、結構スムースに入って行けて、違和感なく読めました。

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驚いたことに、彼は、月300km以上走って、フルマラソンを3時間半で走るランナーでした。(執筆されている時点で56歳)このエッセイの中でいろいろと共感出来る部分がたくさんありました。彼は、頭の中で理論や理屈を組み立てるのではなく、体に現実的な負荷を与え、筋肉にうめき声を上げさせることによって理解度を高めていって腑に落ちるタイプであると書いています。僕自身も学校の勉強がおもしろいと思ったことはほとんどなく、頭で考えるタイプでなく、生身で感じるフィジカルな成り立ち方をしている人間のようです。彼は、かなりおっちょこちょいなところがあるようで、トライアスロンでは、ワセリンを塗った手でゴーグルをさわってしまうなど、まったく初めてではあるまいし、真剣にとりくんでいる割に、抜けているところも僕と似ています。僕もせっかく用意したタイムカードを忘れたり、飴を忘れたり、いつも細かい失敗は必ずあります。

彼がなぜ、マラソンを走りつづけているのか?とにかく一歩一歩のストライド、目の前にある課題に力をつくし、ひとつひとつこなして行くと同時に、遠くの景色をみるように、人生という長いスパンでものを考える。結局は、タイムや勝ち負け、人がどう評価するかは、関係ありません。やるべきことはやった、耐えるべきところは耐えた、自分なりに納得することが大事で、そのようなレースを積み上げて行くことで、最終的にどこか得心のいくそれらしい場所に近づけると書いています。そうなんですよね。人生、そんな感じですよね。僕自身、ほぼ真ん中あたりの凡庸なランナーですが、しかしそのレベルは全く関係がありません。仕事も勝ち負けではやっていません。自分自身が設定した基準をクリアできるか。自分の診察が自分が設定した基準に到達出来ているかが問題になります。こればかりは他人に対しては適当に説明出来ても自分自身をごまかすことはできません。日々目の前のミッションをこなして行くことで、次のステージへ進んでいるんです。マラソンを走るか走らないかなんて、決める必要はなさそうです。走ることは誰からか強制されたわけではありません。天気が良くて、少し時間があると、ちょっと走ってみようかなという感じになります。生活の中にジョグが組み込まれていて、運動することが性に合っているから、そう時々走るのが心地いいから走っているわけです。走るのはスピーチなんかの構想を練る作業に向いている気がします。頭の中で思いつくままに言葉を並べているとうまい具合にはまり込んで行くそうやって意識をどこか別のところに置きながら、無意識に足を運んでいると無理のない自然なスピードでいつのまにか長い距離を稼いでいるものです。この本を読んで、ちょっと気持が楽になりました。

さて、前回のブログにも書きましたが、最近はマラソン大会にエントリーすること自体が難しい状況です。ちょっと異常ですよね。大阪や神戸は、11月開催なので、8月から準備を始めなければならず、1年を通して練習している本ちゃんさん向けのセッティングであり、ゴルフをするのも往生する季節なのに無理無理って感じですよね。僕らなんちゃってマラソン部員は、11月から練習を初めて、2月3月に走るとなると姫路、京都、篠山となるわけです。昨年のように走るマラソン大会が決まず中ぶらりんになるのはもうごめん被りたいというわけで、一度は、東京を走ってみるかと思い立ち、まともに申し込むと12倍とか・・・10年先に走ってるかどうかも怪しい。

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東京マラソンには、チャリティー(寄付)という枠があることを聞いて、あまり、ボランティアはやったことのない素人にとっては、なんとなく居心地の悪い裏口入学?っぽい感じでしたが、えいやっで(ネットではキーを叩くだけです)申し込みました。チャリティランナーは先着順3,000人で、定員になり次第申込締切です。東京マラソンは、16のチャリティ事業の中から自分が選んだ支援先団体に対して10万円以上の寄付することで、東京マラソンに出走することができます。日本では約20万人の子どもたちが小児がんなどの難病とたたかっています。僕は、難病とたたかう子ども達を夢の医療ケア付キャンプに招待するそらぷちキッズキャンプに寄付しました。

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今回は、走るマラソン大会が決まっているというのは、なんとなく余裕があり、2週間早めに練習をスタートしました。まずは、12月のさようマラソンで、予定通りの2時間切り、正月のいなみマラソンで順調にタイムを上げ、たつの市梅と潮の香マラソンでは、自己ベストの1時間47分52秒、あまりにも順調な仕上がり具合に返って不安になるありがたい誤算です。2月5日は揖龍急病センターの当直をインフルエンザをもらわないようにクリア、既に東京マラソンまで1ヶ月を切り、ピーキングの時期に入っているのですが、走らなければ走らないでなんとなく不安になるもので、いつも2週間前にもハーフを入れてしまいます。しかし、今まで走った河内長野にしても淡路マラソンにしても2週間前に走るには、アップダウンがきつくお世辞にもよかったとは言えず、今回は、美作のF1マラソンを申し込んでみました。前日、当日と大雪警報(鳥取では20年ぶりの91cmの積雪と大変なことに)でしたが、なんとかたどり着きました。F1サーキット(1週4km弱)のコースを周回するマラソンは、調整にはもってこいと思っていたのですが、思いのほかアップダウンが激しく、コース外に出た後も峠を下って、登ってくるコースで、結構タフなコースでした。(この後、1週間以上、ハムストリングの張りがとれず、ちょっと焦りました。)医師会の車マニアの先生方の中に、美作のF1サーキットに車を置いて走っている方もおられるんですが、僕はそこを自分の足で走っているわけですが、その方が自分らしいなあと思っています(決して卑下しているわけではありません)

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東京マラソンは、前日にランナー本人以外が受付することができないため、2月25日、医師会で在宅の講演会(担当理事)があったのですが、講演会に出席していると受付時間に間に合わないので、大変申し訳なかったのですが、リハビリの前田さんにお願いしてさぼらせて頂きました。(前田さん、よろしくお願いします。)受付は、東京ビックサイト、今話題の豊洲の近くらしく、東京駅から新橋で乗り換えて40分ぐらいかかるようでした。国際展示場で降りて、人の流れに沿って歩いて行くと、ビックサイトが見えてきます。

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受付会場は、選手以外は立ち入り禁止になっています。受付では、身分証明書を見せて本人確認(代理はダメです)後、ナンバーカードの引換えに向かいます。チャリティの受付では、セキュリティチェックのために腕にリストバンドが装着され、当日まで外せないとのことです。(木曜日に受付をした人は4日間つけたままは少し邪魔かも)続いては計測チップのチェック。チップを提示すると自分の名前が表示されるのを確認、最後に参加記念Tシャツを受け取ると受付完了です。

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2月23日~25日の3日間にわたり、東京ビッグサイトで「東京マラソンEXPO2017」が催され、マラソンやスポーツなどに関係する137のブースが出展しており、高橋尚子選手や水泳の松田丈志選手らがトークショーをやっていました。東京マラソンに参加する人もしない人も、自由にイベントに参加(入場無料)できます。4Fからぐるぐる回っておりてきて、いろいろ買い物をしていると悠に1時間以上かかっていました。午後3時に、都庁の隣のハイアットリージェンシー東京にチェックインしました。部屋からは、丁度、マラソンスタートが真下に見えました。

夕食は、大阪医大テニス部の木原信一郎先生(心臓血管外科)が、南青山のイタ飯(カーボローディング)をセッティングしてくれて、寺田哲也先生(耳鼻科)澤井俊幸先生(麻酔科)と食事に行きました。マラソン前日ということで、アルコールは、中ジョッキ1杯で我慢。

東京マラソン2017、36000人のランナーが、都心を駆け抜け、冬のビックイベントです。(ちなみに今年の東京マラソン2017の抽選倍率12.2倍でした)2006年に創設されたワールドマラソンメジャーズ。ボストン・ロンドン・ベルリン・シカゴ・ニューヨークの5大会に、2013大会から東京マラソンが加わり、 世界6大マラソンへと生まれ変わりました。今回が11回目、2020年の東京五輪を見据え、リニューアルした新コースで実地されます。旧コースと異なり、銀座からビックサイトに向かうコース(35km以降で佃大橋をはじめ4つの橋を渡るため、細かなアップダウンが待ち構え、終盤は湾岸エリアは強い向かい風が吹くことも多く、タイムを狙うランナーにとっては攻略が難しかった)の代わりに両国から門前仲町へのUターンコースが増えました。それ以降はほとんどフラットな道のりが最後まで続く世界屈指の高速コースです。いままでの日本国内最高記録2時間5分18秒を大きく更新することが期待されます。

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2月26日、朝、6時起床。軽くシャワーを浴びた後、軽く1杯のお水を飲んで(ウォーターローディング)乳首にバンドエイド、膝にパワーテープを貼ってから、股や脇などにワセリンを塗ります。それからゼッケンをひきつれがないように留めてからウェアーを着てから朝食に。ごはんやお餅などエネルギーに変りやすい炭水化物を少しずつ水分もとりながらよく噛んで食べます。部屋に帰ってきて、窓から会場を見下ろすと、既に会場にはランナー達が詰めかけています。とりあえず、荷物預かりだけ済ましておこうと荷物預かり用の袋に着替え等を詰めて会場に向かいました。しかし、GATE1付近には既に長蛇の列、スタッフに聞いてみると荷物預かりは、会場内であり一旦入場すると出られないとのこと、さらにスタートブロック毎に入場GATEは決まっていて、あなたはGATE3からしか入れないと言われました。

ちょっと焦りました。何回も東京マラソンを走ったことのある経験者からの話で、手荷物だけ預けておいて、ぎりぎりまでホテルの部屋で待機して、30分ほど前にトイレなど済ませて、決められてたスタートブロックに入るのがベストという作戦を聞いて、昨年、東京マラソンにエントリーした直後(平成27年7月)にハイアットリージェンシー東京を予約したはずなのに、今年からテロ対策からかセキュリティチェックが想定外に厳しくなっているようです。慌てて、部屋に戻って、マラソンを走る格好に用意を整え、そそくさとGATE3を捜しますが、これがまたホテルとは反対側で、されに立体的に地下から入るようになっているので迷ってしまって、入るのにもセキュリティチェックのため(空港の搭乗のときのような)15分ほどかかりました。会場内もランナーでごった返しており、なかなか前に進めない状態、手荷物を預けたのは、制限時間10分前というばたばたでした。トイレもまだ済ませていない状況で、Eブロックに並ぶのまでの制限時間は20分、トイレは長蛇の列で到底間に合いそうもないので、トイレを済ませて最後尾からスタートするかこのままEブロックからスタートするかの選択を迫られ、迷ったあげく、Eブロックに入場してしまいました。

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気温9.3℃ 湿度36.4% 向い風0.6m/s 抜けるような青空の絶好のコンディション、なんのいい訳もできませんね。


8時55分頃から開会式が始まります。
小池百合子都知事の挨拶や国歌斉唱などがあって
9時5分に車いすの部がスタート。そして9時10分にフルマラソンの部がスタートしました。とりあえず、このまま4時間、トイレと格闘しながら走るわけにもいかず、なるべく空いていそうなトイレを探しながらのスタートとなり、ダダでさえこんなマンモス規模のマラソン大会に出るのは、東京が初めてだったこともありやや平常心を欠いたスタートが後で考えれば、今日の天気とは裏腹に暗雲立ちこめていたのかもしれません。

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東京都庁~飯田橋
スタートから5kmまでは、緩やかな下りが続きますが(靖国通りを高低差約30mを駆け下る)ここをいかに抑えて走れるかが大切なことは重々承知しておりましたが・・・8km付近のすいていたトイレに駆け込み、何とか2分ほどのタイムロスで納めることができたんですが、タイムロスをカバーするためにやはり気持ち的にオーバーペースになってしまいました。マラソン6回目にして初めてのトイレとなりました。

神田~日本橋
古本屋が多く集まる神保町を通り、神田を過ぎ、東海道の起点日本橋を渡ります。13km付近で、ケニアの先頭集団が疾風の如く走り去って行きました。日本人はどこ?大分後から設楽悠太選手が・・・頑張れ!

浅草雷門~両国
浅草の雷門を右に曲がると正面にスカイツリーがよく見えます。ここから少し先に進むと15km地点があります。蔵前一丁目を左折、墨田川を渡り、しばらく走ると右手に江戸東京博物館(奥に両国国技館)も見えます。

両国〜門前仲町
東京の歴史を感じさせる下町風情で、永代通りを400mほど走ったところで折り返し、すぐに中間地点でしたが、最初の5km下り坂で足をつかい過ぎたのか、ハーフの時点で両足の横のあたりが張ってきて今回のマラソンは難しいかなと感じました。蔵前まで戻って来て25km地点。この交差点を左折して日本橋方面へと来た道を戻っていきます。



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銀座~日比谷
日本橋を左折、なんとか28kmぐらいまでは頑張りましたが、その後は、足が棒のようになり全く動きません。今回のマラソンは終わったなと確信しました。高級ブランドの店が立ち並ぶ銀座のど真ん中を走り抜けていきます。いつもおなじみの景色で、銀座四丁目の交差点を右折した先に30km地点があります。いよいよ残り10km、ファイト!と行きたいところですが、残念ながらもう足は全く残っていませんでした。

日比谷~高輪
品川までの往復は地獄の終盤でした。マラソンは難しいですよね。都心のオアシス日比谷公園の前を南にすすみます。ほぼ歩いている様なスピードでどんどん抜かれます。邪魔にならないように端の方を走ります。歩きたいけど歩かない、一番苦しいところですね。右手には東京タワーが見えましたが、景色を楽しむ余裕はほとんど残っていません。品川の手前で最終の折り返し地点。ここからゴールまで残り約6km。

高輪~東京駅前・行幸通り
高いオフィスビルの間、街路樹が綺麗に立ち並ぶ丸の内仲通りを抜ければゴールはもうすぐそこ。れんが造りの東京駅を背景にまっすぐ正面に伸びる行幸通りがゴール地点です。

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今回のマラソンは、完全なオーバーペースの失敗パターンです。30km以降の落ちようはみごとなまで、なかなか学習能力がないというか同じ失敗を繰り返すのは人間の性ですよね。まあ、6大会連続での完走、少なくとも最後まで歩かなかったことでよしとしましょう。さすがは東京マラソン、完走メダルやフィニッシャーズタオルはセンス抜群。いい記念になりました。


では、本ちゃんの勝負はどうなったんでしょうか。新聞での扱いは、結構小さかったですね。なにせ日本マラソンは大低迷時代ですから仕方ないんですが、東京マラソンがひとつのきっかけになるよう盛り上げていくことが重要です。男子は、キプサング(ケニア)が、2時間3分58秒国内最高記録で優勝しました。日本人トップは井上大仁、8分台で8位でした。

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東京マラソンは優勝賞金は1100万円、世界記録(男子は2時間2分57秒)を出すとタイムボーナスが3000万円です。ハイペースをうまく活用できるレベルの選手が現れれば、東京で日本記録(2時間6分16秒)の更新も期待される。好タイムが出ると、そのニュースは世界を駆け巡り「東京マラソン」というレースの価値も上がり、世界中のランナーが注目するだけでなく、協賛している企業にとっても喜ばしいことです。日本では、バラティアやチャリティの文化は、世界からはまだまだ大きく遅れています。2015年度のチャリティ総額を比較すると、ロンドンは約99億8000万円、ニューヨークシティは41億4000万円、シカゴは約21億2400万円、ボストンは約18億5000万円。東京はというと、わずか3億円でした。

マラソン終了後は、昨年のかすみがうらマラソンの時も行った御徒町の燕湯に行きました。今日の薬湯は、ワイン湯でした。チラシ類の中に銭湯マップも入っていました。レースを終えた外国のランナーたち(約6300人)に入浴してもらって「SENTO」という文化を伝えられたらすばらしいだろうと思います。入浴後、左足の親指のところに3cmほどの血豆ができていました。(写メもとりましたが、汚いので止めておきます)

どうして何万もの人が42.195kmを走ったりするのだろう。実際、マラソン大会に出てみると、着ぐるみをきた兄ちゃん(これは能ある鷹は目立ちたがりパターンで)どう見ても運動したことないって小太りのおっちゃんやおばちゃん、ヤンキーっぽい姉ちゃん、見た目だけで絶対かなり年上のおじいちゃん、おばあちゃんまで、ありとあらゆる人種が走っています。とりあえず、なにかのきっかけで走り始めたとしても、生半可な気持ではフルマラソンは完走することは出来ません。それなりに真剣に練習していることは確かなんです。このマラソンブームを作っている彼ら、彼女らにどうして?って聴いてみたかったんです。

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なんでわざわざ中年体育」赤い帯に「運動なんて大嫌いなのに作家、角田光代はなぜ走る?笑って納得!って書いてありました。本当に納得?できるか読んでみました。そんな嫌いなことがなぜ続けられるのかというと走るのが好きではないけれど、ひとつだけびっくりしていることがある。それは「できるようになる」ということ。僕ら体を動かすことが大好きで、走ることに苦手意識なない人間でも、さすがにマラソンどうと言われると無理無理って感じです。ましてや、運動なんて大嫌いって言っている人はさにあらんですよね。角田さんは、仕事でマラソンを走ることになるわけですが、嫌々ながらも走ってみると最初は数百メートル走って、ダメダメってなるわけです。当然です。僕でさえ、朝にジョギングシューズを履いて走り出す時は、両足が重くて重くて、ほとんど引きずる様な感じでのろのろと走り始めます。しかし、我慢して走っているうちに、少しずつ筋肉がほぐれて1km過ぎぐらいからなんとか呼吸が落ち着いて来て、20分ぐらいでランナーらしくなって、その後は、一定のスピードもいろいろ夢想しながら走ることが出来るようになるわけです。彼女も最初は大変でも1km走れ、3km、5km、10kmと走れるようになり、結局42km走ってしまう訳です。つまり、人間にとって歩く、走るという動作は、誰もが日常生活で実践しおり、巧い下手ということでなく、誰にでも出来て、それを続けているだけで長い距離も走れるようになるということです。(テニスやゴルフなど技術が必要なものは、持って生まれた運動神経とやらがありますから、やったから、時間駆けたからといって必ず上達するものでもありません)この誰でもやればやっただけ、結果と直結して、走れるようになるところが、今までの人生経験(学生時代は無理やり走らされても3kmぐらいまでですか)から実際にそんなの走れる訳がないと思い込んでいることとのギャップに驚き、走るのがそんなに好きではない大多数の走ったことがなかった人達が、俺でもやったらできるやんと「自分で自分をほめてあげたい」と思えるのがマラソンの魅力というわけです。みなさんもいかがですか? 今までの自分と違う全く見たことがないわくわくする景色が広がるかもしれませんよ。

今日(3月28日)東京マラソンの記録証が郵送されてきました。来年どうするかはわかりませんが、チャリティなんて柄でもないと思いつつ、いつも患者さんから勉強させて頂いているお返しに、難病と闘っている子供たちへ10万円寄付するのも悪くはないかな。今年の東京マラソンは、調子に乗りすぎて失敗してしまいました。42.195kmにまぐれはなく、走った距離は裏切らないことも事実ですが、やはりマラソンは走ってみなければわかりません。さて、既に心はゴルフシーズンに。そうゴルフもそうです。出だしの3ホール、抑えて抑えて・・・平常心でスタート出来るかが大事です。よっしゃ!と思って力が入ってしまうと、必ずOB、チョロ、ダフりとせっかくの日曜日、今日も練習ラウンドになってしまいました。自分の欲望に打ち勝って、実力を発揮するのは難しいものです。まあ、素人だから趣味だからそれでも楽しいんですけどね。

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コメント

  • さすが先生だね、富山県に引っ越ししました。

    — 西川千里 2017-04-04 (火) 03:11:31