メトグルコ

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【組成・性状】メトホルミン

【用法・用量】初期 1日500mg 2〜3回分(食直前or食後)
       維持 1日750〜1500mg(最高 1日2250mg)

【使用上の注意】2012年、日本糖尿病学会からもビグアナイド薬の適正使用に関する勧告が出されています。

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乳酸アシドーシスを起こしやすい人、病態に注意が必要です。米国のデータですが、乳酸アシドーシスを発症しやすい人は、高齢者(寝たきり)脱水、腎障害、肝障害、心臓病、肺疾患、アルコール多飲で起こりやすい。

ビグアナイド服用中の患者さんにおいて、ヨード系造影剤投与により、一時的に腎機能が低下した場合、ビクアナイド薬の排泄が遅延し、乳酸アシドーシスが起こりやすくなります。を使用する時は、メトグルコの服用を2日前に中止し、検査後2日後から再開するようにしましょう。

以上の点に注意して適切に使用すれば、乳酸アシドーシスを起こすことは稀です。低血糖も起こしにくく体重増加も来さない。また、安価なうえにエビデンスも豊富であり、非常に優れた薬剤です。最近では、メトホルミンによる癌抑制の可能性も注目されています。

乳酸アシドーシスの症状
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吐気、嘔吐、腹痛、下痢、筋肉痛、呼吸が苦しいなどの症状がひどいとき、続く時は受診して下さい。

【薀蓄等】
◎作用機序は、インスリン抵抗性の改善と言われているが、具体的には、肝臓での糖新生抑制、腸管での糖吸収抑制(体重減少効果)骨格筋での糖取り込み亢進などである。
◎HbA1cは、750mgで0.7、1500mgで1.1、2250mgで1.8下がる
◎体重減少効果は、消化管からのブドウ糖の吸収を抑えるため。

75歳以上で、eGFR45以下になった場合は、減量が中止へ

UKPDS 最小血管障害抑制 心血管イベント抑制