酸化マグネシウム

【組成・性状】酸化マグネシウム(一般名)
       細粒 83%
       錠剤 250mg 330mg

【効能・効果】便秘症

【用法・用量】1日 2g 3回分服 就寝前1回

【薀蓄等】酸化マグネシウムは、もっぱら下剤として処方していますが、昔は制酸剤としても使用されていました。アルカリ性である酸化マグネシウム(MgO)は、胃酸(HCl)を中和することにより制酸作用を示します。(MgO+2HCl→MgCl2+H2O)下剤としての作用は、酸化マグネシウムは胃酸と反応して塩化マグネシウム(MgCl2)となった後、腸内において難吸収性の重炭酸塩(Mg(HCO3)2)又は炭酸塩(MgCO3)となり、浸透圧維持のため腸管から水分を奪い、腸管内容物を軟化させることにより緩下作用を示します。つまり胃内で十分な塩酸がなければ、第一段階の化学反応が進まず、H2ブロッカーやPPIを併用時や胃摘出後においては酸化マグネシウムの緩下作用は減弱すると考えられます。酸化マグネシウムを便秘に使うためには、胃内pHが低くなる食直前、寝る前などに服用してもらうような服薬指導を行う必要がある。

高齢者など腎機能が低下している患者にマグネ シウム製剤の投薬を続けるとマグネシウムが消化管から吸収され、 腎からの排出が追い付かずに高マグネシウム血症が出現します。 本来1.8〜2.4mg/dlである血中マグネシウム濃度が高くなると吐き気や、めまい、ふらつきなどが生じ、8mg/dlを超えるとアキレス腱反射の消失、傾眠、四肢・ 呼吸筋麻痺、麻痺性イレウス、低血圧、徐脈、手 足の熱感、心電図異常が出現し10mg/dlを超えると完全房室ブロックや心停止を生じる可能性もあると報告されているので、高齢者や心疾患患者、腎機能障害者においての投与に対しては注意が必要である。

服用感が良く口腔内残存感も少ない「ケンエー」を好んで使用している。

モビコール配合内用剤

【組成・性状】  1包(6.8523g)中

マクロゴール4000 6.5625g 塩化ナトリウム 0.1754g 炭酸水素ナトリウム 0.0893g 塩化カリウム 0.0251g

1日あたりの服用量の目安

 

 
 
モビコール®の溶かし方

モビコール®は、1包あたりコップ1/3杯程度(約60mL)の水に溶かします。なお、2包の場合は約120mL、3包の場合は約180mLに溶かしてください。溶かした後すぐに服用できない場合は、ラップなどでフタをして、冷蔵庫で保管してください。溶かした後、1度にすべて服用しきれない場合は数回に分けて服用してもかまいません。その場合は、1日あたりの服用量をその日中に飲みきるようにしてください。
水以外の飲料に溶かすこともできます。

味などが気になって服用しにくい場合は、水以外の飲(冷たい飲料やりんごジュースなど)に溶かして服用することも可能です。

 
モビコール®の服用量調節(目安)
モビコール®は、毎日の便の状態を観察しながら服用量を適宜増減していきます。服用量の調節は、便の硬さや排便回数、残便感、腹痛など、患者の状態をよく観察しながら行います。
 

モビコール

【薀蓄等】モビコールは、日本で初めて慢性便秘症に適応を持つ、ポリエチレングリコール(PEG)製剤です。浸透圧性下剤に分類される薬剤で、腸管内の水分量を増やし、便をやわらかくして排便を促します。効果は用量依存的であり、基本的には飲む量を増やすと便秘改善効果も副作用発現率も上がります。便秘の改善度合いに合わせて、個々人で適切な量に調節します。PEG製剤は、海外では小児も含めた便秘治療に広く用いられており、欧米のガイドラインでも使用が推奨されています。

日本薬局方または医薬品添加物規格に収載されたものを「マクロゴール」と呼びますマグコロールじゃないですよ!マグコロール(クエン酸マグネシウム)は塩類下剤で、マクロゴールは分子量によって性質がかなり異なります。たとえば、マクロゴール400は常温で液体ですが、マクロゴール4000は常温で固体です。物質としてのマクロゴール4000の特長は、水に極めて溶けやすいことです。日本薬局方では、「溶質1gまたは1mLを溶かすに必要な溶媒量が1mL未満」であることを極めて溶けやすいと定義しています。理論的にはモビコール1包(マクロゴール4000を6.5625g含有)は水が10mLもあれば溶けるってことですよね。(添付文書上は「1包60mLの水に溶解」です。)また、溶解性が電解質に影響されません。

モビプレップは、経口の腸管洗浄剤です。大腸内視鏡検査の前に飲んで、腸管をキレイにする作用を持っています。そんなモビプレップとモビコール、実は有効成分がほとんど一緒です。(アスコルビン酸の有無)ニフレックは炭酸水素ナトリウムを使っています。

【効能・効果】便秘症

【用法・用量】 本剤は、水で溶解して経口投与する。便秘の状態に応じて服用量を適宜増減します。モビコール®は水に溶かして服用しますが、この時の水はほとんどが体に吸収されずに便となります。したがって、モビコール®を溶かす水以外に適切な量の水分補給をするようにしましょう。

慢性便秘症に対して使用可能な国内初のポリエチレングリコール製剤で、2歳以上の小児および成人において使用が可能です。本剤は、主成分のポリエチレングリコール(マクロゴール4000)の浸透圧効果により、腸管内の水分量を増加させ、その結果、便中水分量が増加、便が軟化、便容積が増大することで、生理的に大腸の蠕動運動が活発化し、排便が促されることを期待した薬剤です。また、水に溶解して服用するため、適切な硬さの便がみられるまで適宜増減が可能なことも特徴です。

 

便秘

 

アミティーザ

【組成・性状】 ルビプロストン(一般名)
       カプセル 24μg 

【効能・効果】便秘症

【用法・用量】1日 2回 朝夕食後

◎空腹時に服用すると、吐き気が出やすくなります。食後に服用することで、吐き気が出にくくなります。
◎1 日 1 カプセルを服用する場合、 夕食後の服用をお勧めします。食事の摂取量が多い方が吐き気を少なくできます。

【禁忌】妊娠している方・妊娠している可能性がある方、腫瘍やヘルニアなどによる腸閉塞がある方・疑われる方

アミティーザ

【薀蓄等】腸管の水分分泌にはクロライドイオン(Cl-)が関与しており、アミティーザは小腸上皮にあるクロライドチャンネルを活性化して腸管内に水分分泌を促進し、便を柔らかくし、腸管内の輸送を高めて排便を促します。

アミティーザ

アミティーザ

 

グーフィス

【組成・性状】 エロビキシバット水和物(一般名)
       錠剤 5mg 

【効能・効果】便秘症

【用法・用量】10mgを1日1回食前 症状により適宜増減するが、最高用量は1日15mgとする

グーフィス

【薀蓄等】回腸末端の胆汁酸トランスポーターへ直接作用し、体内への吸収はわずかです。胆汁酸の再吸収を抑制することで、胆汁酸の作用で(大腸への水分分泌と消化管運動の促進)便秘を改善します。

グーフィス

 

リンゼス

【組成・性状】 リナクロチド(一般名)
       錠剤 0.25mg 

【効能・効果】便秘症

【用法・用量】成人は1回2錠(主成分として0.5mg)を1日1回、食前 症状により1回1錠(0.25mg)に減量。

【禁忌】

リンゼス

【薀蓄等】リンゼスはもともとは、便秘型過敏性腸症候群(保険適応)のお薬が、慢性便秘にも通るようになりました。

グアニル酸シクラーゼC受容体アゴニスト

リンゼスは、腸管上皮に存在するグアニル酸シクラーゼC受容体に作用し活性化することにより、腸管内への水分分泌および 腸管輸送能を促進し便通を改善します。また、求心性神経の内臓痛覚過敏を改善することにより、腹痛、腹部不快感を改善します。

リンゼス