トラムセット

トラマドール塩酸塩・アセトアミノフェン配合製剤(1錠中にオピオイド鎮痛薬のトラマドール塩酸塩37.5mgと、解熱鎮痛薬アセトアミノフェン325mgを配合)ちょっと大きいのが玉にきず。

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【一般名】トラマドール塩酸塩、アセトアミノフェン

【効能効果】非オピオイド鎮痛剤で治療困難な下記疾患における鎮痛
非がん性慢性疼痛
抜歯後の疼痛

【用法・用量】通常、成人には、1回1錠、1日4回経口投与する。投与間隔は4時間以上空けること。なお、症状に応じて適宜増減するが、1回2錠、1日8錠を超えて投与しないこと。また、空腹時の投与は避けることが望ましい

オピオイドの特徴のひとつは、即効性です。飲んだその日から痛みが軽減します。しかし、副作用(嘔気、便秘)も多いので、とりあえずは、1錠寝る前から始め、徐々に増量、ノバミン1錠、マグミット2錠を併用しましょう。

トラムセットは、μオピオイド受容体に対する作用及びモノアミン再取り込み阻害作用によって鎮痛効果を示す薬剤です。さらに、飲んだその日から効く即効性が抜群です。

非癌性慢性疼痛の治療では、WHO(世界保健機関)の提唱する「3段階除痛ラダ—」に準じた治療が行われているが、アセトアミノフェンはその第一段階、トラマドールは第二段階に位置づけられる薬剤である。そして近年の臨床研究で、アセトアミノフェンやNSAIDsには、消化器障害、腎機能障害リスク、冠動脈疾患の潜在的リスクなどがあることから、特に長期的な疼痛管理においては、トラマドールとアセトアミノフェンを併用することを推奨する報告もあった。主な副作用は、悪心(41.1%)嘔吐(26.2%)傾眠(25.9%)便秘(21.2%)浮動性めまい(18.9%)などがある。副作用の対応は重要です

よくある「肩こり」は、結構難治性で、本当に困っている患者さんもいるので、トリガーポイントの局注の代わりに、トラマドール少量投与から開始すれば、よく効く症例(決して痛みを無くしているわけではないのですが、楽になったと)に出会い重宝しています。

 

トラマール 

がんの痛みをおさえるお薬です。上記のトラムセットは、1錠中にトラマドール塩酸塩37.5mgとアセトアミノフェン325mgを配合されており、便利ではあるが、トラマール(トラマドール塩酸塩25mg単独)の方が、嘔吐や便秘などの調整はしやすい。(50mgカプセルもあり)

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【一般名】トラマドール塩酸塩

【効能効果】非オピオイド鎮痛剤で治療困難な下記疾患における鎮痛
疼痛を伴う各種癌
慢性疼痛

【用法・用量】通常、成人にはトラマドール塩酸塩として1日100〜300mgを4回に分割経口投与する。なお、症状に応じて適宜増減する。ただし1回100mg、1日400mgを超えないこととする。

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嘔吐や便秘などに対応しながら処方することが大事です。

1回25mgから投与を開始し、100mgまで。投与間隔は、4〜6時間ごとの定時に経口投与すること。1日量として400mgまで認められています。服用開始当初は、100mgを越えると嘔吐、便秘などの副作用が出ます。

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オピオイド作用およびモノアミン再取り込み阻害作用によって鎮痛効果を発揮します。NSAIDsやプレガバリンで効果不十分な慢性疼痛に対して適応になります。

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